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人民議会(じんみんぎかい、)は、かつてのドイツ民主共和国(東ドイツ)の立法府。 "Kammer"はドイツ語で「部屋」の意味(英語の""にあたる)だが、歴史的にはドイツ革命直後のザクセン王国議会が、1919年2月から1920年11月まで、それまでの"Sächsischer Landtag"に代わって"Sächsische Volkskammer"の呼称を用いていた。 == 概要== ドイツ民主共和国憲法によれば人民議会は国民によって選出された最高の国家権力機関であり、憲法の改正、法律の制定、国家評議会(国家評議会の議長が国家元首)・閣僚評議会(内閣に相当)・議長(国防委員会委員長)・最高裁判所の所長および判事・検事総長の選出、経済計画の決定などの権限を持つとされていた。また、アメリカの連邦議会や日本の国会などのように分野別の委員会制度が導入されていた。 しかし、実態は1989年の民主化以前は憲法で「国家を指導する」とされていたドイツ社会主義統一党(SED)の中央委員会政治局で決定した内容を追認する役割しか持っていなかった。議会の本会議が開催されるのは年に3,4回程度であり、法案や人事案も殆どが満場一致の賛成で承認されていた〔伸井『もうひとつのドイツ』P169〕〔キリスト教民主同盟の議員が宗教的な理由から妊娠中絶を認める法案に反対票を投じた例があるが、これが1989年までで唯一反対票が出た法案である。(斉藤瑛子『世界地図から消えた国-東ドイツへのレクイエム』P135)〕。また、後述するように議員の選出方法も形式的なものであり、人民議会は「国民が選出した代表による民主政治」という建前を示すためのものでしかなかった。 なお、初期には人民議会の他に各州の代表からなるも存在したが、1952年以降は中央集権政策によって州が14のに再編され、1958年には参議院も廃止された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「人民議会 (東ドイツ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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